コロナでの死者よりも自殺者が多いことが注目されている昨今ですが、実は自殺件数は日本でも、世界でも減少しています。
今回は、日本と世界における自殺の比較を見ていきます。
自殺件数
2016年の世界の年齢別自殺率は人口10万人あたり10.5人。自殺率は地域によってばらつきがあります。
世界的に見ても、自殺による死亡の大部分は低・中所得国(79%)で発生しており、自殺による死亡の大部分は中所得国で発生しています。
自殺は、男女ともに15~29歳の若年層の死因の第2位で、交通事故に次いで多い。
自殺率 アフリカ(10万人当たり12.0人)、欧州(10万人当たり12.9人)、東南アジア(10万人当たり13.4人)地域は2016年に世界平均(10万人あたり10.5人)を上回った。自殺率が最も低かったのは東部地中海地域(10万人あたり4.3人)であった。
世界的に見て、年齢基準の自殺率は男性の方が女性よりも1.8倍高かった。
世界の自殺者のほとんどは低・中所得国(79%)で発生しているが、高所得国は年齢基準の自殺率が最も高かった(10万人当たり11.5人)。
2010年から2016年までの6年間で、世界の年齢別自殺率は9.8%減少した。
年齢基準の自殺率が増加したのは米州地域のみで、同期間の増加率は6.0%であった。
粗自殺率
WHOの報告で粗自殺率(人口10万人当たりの自殺者数)を調べると、以下のようになります。
- 1 リトアニア 31.9
- 2 ロシア 31.0
- 3 ガイアナ 29.2
- 4 韓国 26.9
- 5 ベラルーシ 26.2
- 6 スリナム 22.8
- 7 カザフスタン 22.5
- 8 ウクライナ 22.4
- 9 ラトビア21.2
- 9 レソト 21.2
- 11ベルギー 20.7
- 12ハンガリー 19.1
- 13スロベニア 18.6
- 14日本 18.5
- 15ウルグアイ18.4
- 16エストニア 17.8
- 17フランス 17.7
- 18スイス 17.2
- 19クロアチア 16.5
- 20赤道ギニア 16.4
- 21インド 16.3
- 22ポーランド 16.2
- 23フィンランド 15.9
- 23モルドバ 15.9
- 25セルビア 15.6
- 25オーストリア 15.6
- 27アメリカ 15.3
- 28スウェーデン 14.8
- 29スリランカ 14.6
- 30コートジボワール 14.5
ただし、途上国や独裁国家などでは、情報が正確でない可能性が高いため、このランキングは必ずしも正しいとは言えません。
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