小中高生の自殺者最多 児童虐待も過去最多

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自殺者数の増加

厚生労働省の発表によると、2020年の国内の自殺者数は2万1081人で、11年ぶりに増加したことが明らかになりました。

特に、小学生から高校生までの児童生徒の自殺者数は過去最多となる479人でした。

男女別にみると、男性は11年連続で減少しているものの女性の自殺者の約二倍であり、一方で女性の自殺者は前年より935人増えて7026人でした。

自殺の原因・動機では、「進路に関する悩み」、「学業不振」、「親子関係の不和」などが多かった。

厚生労働省自殺対策推進室は「新型コロナウイルス禍で学校が長期休校したことや、外出自粛により家族で過ごす時間が増えた影響で、学業や進路、家族の不和などに悩む人が増加したとみられる」と指摘した。

児童虐待の増加

警察庁は2021年3月12日、令和2年(2020年)における少年非行、児童虐待および子どもの性被害の状況について公表。児童虐待の検挙件数は、過去最多の2,133件であることが明らかとなった。

このうち、身体的虐待1,756件がもっとも多く、性的虐待299件、心理的虐待46件、怠慢・拒否32件が続いた。被害児童数は2,172人で、61人が死亡している。

自殺の原因

人はなぜ自殺するのか?

原因は様々でしょうが、根底には現在の生の否定もしくは逃避があるのではないかと思います。

いじめやパワハラ、長時間労働や家族との関係など、要因は人ぞれぞれでも、「このまま生きていたい」と思えないのです。

自ら「不幸になりたい」と望む人はかなり少ないでしょう。

故に、大多数の人間は「幸福になる」ことを望んでいますが、それでも自殺する人はいます。

(もちろん、うつ病や精神疾患などで、正常な思考・判断が出来ずに突発的に自殺してしまう人もいますが。)

ですが、現在の生を肯定できる人は、自殺しないでしょう。逆に、「生きているよりも死んだ方がマシ」と考える人が自殺するのではないかと思います。

子供の自殺の原因

小学生から高校生までの自殺者数が過去最多ということで、子供の自殺の原因についても考えていきます。

主な原因としては「進路に関する悩み」、「学業不振」、「親子関係の不和」などが挙げられていますが、学業不振で自殺する人が案外多いのは、驚く人も多いかもしれません。

人間(特に子供)は他人から見れば大したことない事柄が原因で思い詰めてしまう生物なのだと改めて理解する必要があるでしょう。

また、コロナ禍では学校が休校になって、友人と会えないことで孤独感を覚える人も多かったかもしれません。

思春期の子供に親が話しかけるのは難しいかもしれませんが、何かを強制するのではなく、友人のような話し相手になるのを目指すことはできると思います。

また、「大丈夫?」と聞いて「大丈夫」と答えたとしても、本人が本当に大丈夫かどうかは分かりません。

「親に心配をかけたくないから」や「相談しても解決すると思えないから」などの理由で一人で抱え込む人が多いです。

簡単に他人に相談できる人は、自殺することは珍しいでしょう。逆に、真面目で全て自分で何とかしようとする人ほど、最終的に病んでしまって自殺を選択することが多いです。

もちろん、一人で自己解決できる人もいるので、相談することだけが正しいとは言えませんが、その場合も本やインターネットなどから、様々な情報を取り入れた上で何とか解決策を探るため、必要に応じて周囲が手伝ってあげた方が良い場合も多いです。

自殺を防ぐ方法

基本的には、一人で考え込むとネガティブな考えに陥りがちなので、他人に相談した方が良いと思うのですが、どうしても他人に相談したくなくて、自分で何とかしたい場合の方法(一例)を紹介します。

私もしばらく悩んでいた時期があったのですが、その時に出会ったのが「哲学」でした。

「哲学なんて生活の役に立たない」と思われがちですが、2000年以上の歴史上の偉大な哲学者たちは、現代の私たちが悩むような問題についても考えています。

  • 人はなぜ生きるのか
  • 世界とは何なのか
  • 幸福とは何なのか
  • 自由とは何なのか
  • 正義とは何なのか

上記の他にも様々なことは、過去の偉大な哲学者が一度は考え、彼らなりの答えを出しているため、参考になることも多いと思います。

ソクラテスやプラトンといった古代の哲学者から、ニーチェやサルトルのような近・現代の哲学者まで、一度は学んで損はないと思います。

哲学については私の運営する他のサイトでも解説しているので、良かったら見て下さい。

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