日本と世界の比較 政治について

日本では、「国会議員が多すぎる」とか、「投票率が低い」とか様々な問題が指摘されていますが、世界(外国)と比較するとどれぐらい問題なのか。

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国会議員の数

日本の国会議員は本当に多いのでしょうか?

国名国会議員数(人)
1中国3000
2イギリス1450
3イタリア951
4フランス925
5エジプト896
6インド790
7タイ750
8日本713
9エチオピア700
10北朝鮮687
11ドイツ667
12ミャンマー664
13メキシコ628
14ロシア620
15スペイン615
16コンゴ609
17アルジェリア606
18キューバ605
19トルコ600
20ブラジル594
21インドネシア575
22ポーランド560
23アメリカ535

アメリカが人口の割には少ないのを示すために、中途半端ですが23位まで載せました。

これだけ見ると、日本の国会議員は多いように思いますが、日本は人口も多いので、人口を考えると実はそこまで多くありません。

参考:IPU Parline

人口100万人当たりの国会議員の数だと、人口100万人未満の国家が上位に入り、人口100万人未満の国家を除いても、人口100万人~200万人ほどの国家が上位に多い。

日本は人口100万人当たり約5.6人であり、外国と比べてもかなり少ないです。(世界160位~170位)

参考:United Nations 世界人口の見通し

議会選挙の投票率

2019年の参院選で投票率が24年ぶりに50%を下回ったことで、投票率の低さが問題となっていますが、海外はどうなのでしょうか。

参考:主要国における投票率

オーストリア、スウェーデンは高いですが、他のアメリカやイギリス、ドイツなどは日本と大差ありません。

オーストラリアでは、投票は国民の義務とされ、正統な理由なく投票しないと、20オーストラリアドル(約1500円)の罰金が課されます。

更に、日本にはない郵便投票や視覚障害者に許可される電話での投票などがあり、誰でも投票しやすい環境が整備されています。

公務員の数

「公務員を削減しよう」という意見は未だに存在しますが、日本の公務員は少ないです。

参考:OECD iLibrary(OECDデータベース) Employment in general government

ノルウェーやスウェーデンなどの北欧諸国が高いだけでなく、一般的に「小さな政府」と考えられているアメリカでも約15%であり、日本の倍以上です。

憲法

日本国憲法は一度も改正されていないことで有名ですが、海外と比較するとどうでしょう。

憲法は、一般的に時代が進むにつれて新しい権利や責任が追加されるので、条文が増える傾向にあります。

故に、1950年までに制定された憲法の長さ(英単語数)を比較します。

国名制定年単語数
インド1949年146,385
メキシコ1917年57,087
ニュージーランド1852年48,438
オーストリア1945年41,366
ドイツ1949年27,379
カナダ1867年19,565
オーストラリア1901年17,318
コスタリカ1949年16,705
ベルギー1831年16,119
10アイルランド1937年16,007
11イタリア1947年11,708
12台湾1947年11,558
13トンガ1875年10,192
14リヒテンシュタイン1921年9,513
15韓国1948年9,059
16オランダ1815年8,739
17米国1789年7,762
18ノルウェー1814年7,307
19レバノン1926年6,296
20ルクセンブルク1868年5,601
21日本1946年4,998
22アイスランド1944年4,089

参考:comparative constitutions project 憲法ランキング

日本はかなり短い憲法だと分かります。

語数が多い憲法は社会の様々な事柄について細かい規定がありますが、日本国憲法のような短い憲法では、抽象的な権利が多く、社会に関する細かい規定は、法律で対処しています。

要するに、日本では法律で定められていることが、憲法で定められている国が多いのです。

憲法を改正するのは時間がかかるので、改正しやすい法律で対応するというのは良い方法だと思いますが、時代が変わればどうしても憲法改正の必要は出てくると思います。

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